三重県の小学校に在籍する児童は、2010年5月1日の106,337人から2024年5月1日の83,965人へ、22,372人減った。減少率は21.04%。県の長期統計から2010年と2024年の県計と29市町を取り出して比較すると、28市町で減少し、東員町だけが6人増えた。これは「小学校児童数」の変化であり、居住する学齢児童の総数や小学校数と同一ではない。
どの地域でどれだけ変わったか
絶対数の減少が大きいのは、四日市市の3,567人、鈴鹿市の3,324人、津市の2,602人だった。減少率では南伊勢町が59.33%、紀北町が53.56%、大紀町が52.00%で、同じ県内でも変化の幅は異なる。東員町は1,449人から1,455人へ6人増え、亀山市は2,803人から2,772人へ31人減だった。少数の変化を将来の傾向と決めつけることはできない。
| 市町 | 2010年 人 | 2024年 人 | 増減 人 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 津市 | 15,649 | 13,047 | -2,602 | -16.63% |
| 四日市市 | 18,574 | 15,007 | -3,567 | -19.20% |
| 伊勢市 | 7,265 | 5,478 | -1,787 | -24.60% |
| 松阪市 | 9,256 | 7,501 | -1,755 | -18.96% |
| 桑名市 | 8,700 | 7,260 | -1,440 | -16.55% |
| 鈴鹿市 | 12,847 | 9,523 | -3,324 | -25.87% |
| 名張市 | 4,422 | 3,650 | -772 | -17.46% |
| 尾鷲市 | 905 | 488 | -417 | -46.08% |
| 亀山市 | 2,803 | 2,772 | -31 | -1.11% |
| 鳥羽市 | 1,123 | 584 | -539 | -48.00% |
| 熊野市 | 908 | 621 | -287 | -31.61% |
| いなべ市 | 2,690 | 2,160 | -530 | -19.70% |
| 志摩市 | 2,780 | 1,525 | -1,255 | -45.14% |
| 伊賀市 | 4,941 | 3,717 | -1,224 | -24.77% |
| 木曽岬町 | 330 | 205 | -125 | -37.88% |
| 東員町 | 1,449 | 1,455 | +6 | +0.41% |
| 菰野町 | 2,617 | 2,320 | -297 | -11.35% |
| 朝日町 | 737 | 693 | -44 | -5.97% |
| 川越町 | 895 | 867 | -28 | -3.13% |
| 多気町 | 810 | 688 | -122 | -15.06% |
| 明和町 | 1,418 | 1,227 | -191 | -13.47% |
| 大台町 | 496 | 306 | -190 | -38.31% |
| 玉城町 | 1,019 | 854 | -165 | -16.19% |
| 度会町 | 524 | 336 | -188 | -35.88% |
| 大紀町 | 425 | 204 | -221 | -52.00% |
| 南伊勢町 | 595 | 242 | -353 | -59.33% |
| 紀北町 | 900 | 418 | -482 | -53.56% |
| 御浜町 | 550 | 325 | -225 | -40.91% |
| 紀宝町 | 709 | 492 | -217 | -30.61% |
| 県計 | 106,337 | 83,965 | -22,372 | -21.04% |
上表の29市町の人数をそれぞれ合計すると、2010年は106,337人、2024年は83,965人となり、原表の県計に一致する。2010~2024年の各年についても、29市町の合計と県計が一致することを検算した。長期表には合併前の旧市町村名も残るので、単純に1983年の市町別行と2024年の行を一対一で比較していない。県計だけを見ると、1983年の169,089人から2024年の83,965人へ50.34%減っている。
義務教育学校の140人は別に数える
この長期表の項目104は「小学校児童数」である。2024年度の確報では、小学校の児童数83,965人を第5表、義務教育学校の児童生徒数を第8表に分けている。義務教育学校は県内1校、全9学年で225人。第8表の1~6年を足すと140人、7~9年は85人だ。したがって、小学校と義務教育学校の1~6年を合わせる参考値は84,105人になる。義務教育学校の225人全員を「小学生」に加えるのは、7~9年の85人まで含むため誤りとなる。
この参考値と2010年の小学校児童数を比べると22,232人、20.91%の減少である。ただし、本稿の主系列は県の項目104にそろえ、83,965人、21.04%減を見出しに使った。参考値も特別支援学校小学部などを含む「すべての学齢児童」を表すものではない。2010年の市町別と2024年の義務教育学校込み市町別を比較する際には、津市に所在する義務教育学校の1~6年140人を津市側に加える必要があるが、上表には加えていない。
学校数は児童数と別の指標
項目103の小学校数は2010年423校、2024年362校で、61校、14.42%減った。2024年の362校には本校355校と分校7校が含まれ、義務教育学校1校は別区分である。学校数の減少と児童数の減少は同じ系列でも同じ単位でもない。学校の開設・廃止、統合、分類変更や地域事情を個別に調べない限り、この集計だけから学校数減少の原因や教育の質への影響は言えない。
比較の方法と出典
三重県の「学校教育〈市町(村)累年統計表〉」に掲載された104「小学校児童数」、103「小学校数」の原表を使用した。どちらも各年5月1日現在で、国公私立を合わせた県計と市町別値を示す。2010年と2024年の両方に数値のある29市町を抽出し、増減人数を「2024年-2010年」、増減率を「増減人数÷2010年×100」とした。比率は小数第3位を四捨五入して小数第2位まで表示した。
2024年の値と集計範囲は三重県「令和6年度学校基本調査の結果確報」の概要PDFと統計表Excel第5表・第7表・第8表で照合した。市町別の児童数は学校の市町別集計であり、児童の住所地別人口として読まない。