三重のAI教育 · 先生と保護者へ
三重県のAI教育
学校の取組と、授業への使い方
鈴鹿市・いなべ市の生成AI活用を、発表元と対象から確認。学校の取組を調べたあと、授業で何を学ぶか、どこまでAIに任せるかを考えるためのガイドです。
確認・更新:2026年10月19日 · 編集:みえ先生ラボ
三重県内のAI教育:発表から確認できること
ここでは自治体の発表と、サービスを提供する企業の発表を区別しています。導入が発表されたことと、学習効果が実証されたことは別です。
鈴鹿市 · 自治体の発表
教職員と児童生徒、それぞれのガイドラインを公開
鈴鹿市は2026年4月23日、市内の公立小中学校で生成AIの適切な活用を学ぶ取組を発表しました。公式ページから、遵守事項・教職員用ガイドライン・児童生徒用ガイドラインを確認できます。
読むときの着眼点:教員が授業準備に使う場面と、児童生徒が学習中に使う場面を分け、所属する学校の運用と照らし合わせます。
出典:鈴鹿市:学校教育における生成AIの導入(2026年4月23日)
いなべ市 · 提供企業の発表
小学校11校・中学校4校で、学校向け対話型AIを導入
コニカミノルタジャパンの2026年7月28日の発表では、いなべ市の公立小学校11校・中学校4校で、同年7月から「チャッともシンク」の利用が始まったとされています。教職員が先に活用に慣れ、児童生徒への展開を段階的に進める方針も示されています。
読むときの着眼点:学校が整備した環境での利用を、家庭で一般向けAIサービスを自由に使ってよいという意味に広げないこと。家庭で使う際は、サービスと学校の条件を別に確認します。
出典:コニカミノルタ:いなべ市での対話型生成AI採用(2026年7月28日)
AIを使う前に、利用する人と目的を決める
参照先として、文部科学省の学校向け生成AIガイドラインVer.2.0と所属先の規程を確認してください。県の業務向け資料、市の教育向け資料、各サービスの利用条件は、対象が異なります。
| 使う場面 | まず確かめること | AIのあとに人が行うこと |
|---|---|---|
| 教員の授業準備 | 所属先で使える環境か。授業目標に沿う依頼か。 | 計算・用語・学年の内容を確かめ、授業案を選ぶ。 |
| 児童生徒の学習 | 年齢・保護者同意・学校の指導条件。入力してよい情報。 | 自分の予想や根拠を示し、教科書・資料と比較する。 |
| 家庭での利用 | 家庭と学校の約束、使うサービスの条件。 | 答えの写しで終えず、本人の言葉で説明し直す。 |
氏名・連絡先・成績・個別の相談記録、教科書の本文などをそのまま貼らず、架空の設定や自分の言葉での説明を使います。
授業の組み立て例:AIの答えを「比べて確かめる」
以下はこのサイトが提案する授業準備例です。鈴鹿市・いなべ市が実践した授業の再現ではありません。子どもがAIに直接ログインしなくても、教員が用意した二つの説明を比較する形から始められます。
小学4年・算数の面積を例に
まず、たて4cm・よこ6cmの長方形を自分で図に描きます。そのあと、次の二つの説明のうち、どこを確かめればよいかを話し合います。
比較用の説明A:4+6=10だから、面積は10cm²。
比較用の説明B:1cm²の正方形を横に6個、縦に4段並べると24個。面積は24cm²。
比較学習のために編集部が作成した例文です。実際のAIの出力記録ではありません。
- 自分で考える:式や図を先に用意し、予想を書きます。
- 根拠を探す:1cm²がいくつ入るか数え、長さと広さの違いを確かめます。
- 説明し直す:Aのどこを直すとよいか、自分の言葉で書きます。
- 振り返る:答えが自然な文章でも、図や計算で検証する必要があると整理します。
この例の見取りは、「24と言えるか」だけでなく、「1cm²が6個の列を4段にする意味を説明できるか」です。AIを使ったこと自体を授業の目標にしません。
授業で使える独自教材:45分の授業例3本
面積の説明を検証する、原文と要約を照合する、入力情報を選ぶ。教師用進行案・解答と、書き込める児童用ワークシートを作りました。AIへのログイン不要、無料PDFは6ページです。
三重の先生・親子が使える無料教材
公開資料を読んだあと、授業や家庭の場面へ戻って確認するためのシートです。登録なしでダウンロードできます。
- 授業前に生成AIを使うか判断する(PDF):使う目的と、AIを使わない方法を整理。
- 生成AIの出力を授業で検証する(PDF):出力と教科書・資料を比較。
- 生成AIへ入力する前の親子確認(PDF):入力する内容と、確かめ方を相談。
三重のAI教育について、よくある疑問
学校がAIを導入したら、家でも同じように使ってよい?
学校で用意された環境と家庭で使うサービスでは、契約や年齢条件、利用目的が異なります。学校の説明を確認し、家庭側でも使うサービスの条件を確認してください。
先生がAIで作った指導案を、そのまま使える?
学年の内容、計算、資料の出典、授業目標との対応を確かめて修正します。このサイトの入力例も、学級に合うかを教員が判断するための案です。
三重県の生成AIガイドラインだけ読めば足りる?
県の業務向けガイドラインと学校教育の資料は対象が違います。文科省の資料、市や学校の運用、利用するサービスの条件を分けて確かめます。
このページは県や教育委員会の公式案内?
みえ先生ラボが編集した民間のガイドです。公式発表への出典リンクを付け、独自に提案する授業例と区別しています。学校ごとの運用は所属先へ確認してください。
出典と編集について
公開日と対象を確認した一次資料を使っています。導入数や方針は発表時点の情報です。運用の変更は、リンク先の発表元をご確認ください。
編集・入力例作成:みえ先生ラボ。教育効果を検証した研究結果や、全県の導入校を網羅した調査としては扱いません。誤りや更新情報はリクエスト・ご意見フォームへお寄せください。
